ITO’s FOCUS
SDGs実現に貢献するバイコン製法
コンクリートの原料
コンクリート製品は、骨材・水・セメントを混ぜて固め、成型します。コンクリートの原料の一つであるセメントは、生産時に大量のCO₂を排出します。
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一方で、SDGs(国連で採択された持続可能な世界を実現するための17のゴール)において、気候変動や環境問題への対策が掲げられ、CO₂の削減が求められています。
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セメントの使用量が少ないバイコン製法
コンクリート製品を製造する製法は、主に「流し込み製法」「遠心力製法」「バイコン製法」があります。
遠心力製法
流し込み製法
バイコン製法
このなかで、バイコン製法は、他の製法に比べ、「セメントの使用量が少ない」という特徴があります。なぜ、他の製法に比べてセメントの使用量が少ないのか?それは、セメントを少なくする代わりに、骨材の比率を増やしているからです。
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骨材の比率が多いと、通常の製法では固すぎて成型できないのですが、バイコン製法は特殊な成型機を使用し、振動と圧縮を行うことで、締め固めて成型します。
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このように、バイコン製法は、特殊な成型機を使用し、「セメントの使用量が少ない」=「CO₂の排出を抑制する」製法です。
他製法との比較
他の製法と比較した場合、バイコン製法は20%以上のCO₂を削減します。
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さらに、バイコン製法は、製品を成型後、蒸気養生を行わず、型枠をすぐに外すことが可能なため、実際にはこれ以上のCO₂削減効果があります。
まとめ
バイコン製法は、少ないセメント使用量で製造が可能なため、CO₂の排出を抑制し、SDGsの実現に貢献します。