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ラウンドアバウトとは?

ラウンドアバウトとは?

ラウンドアバウトとは、交差点中央に「中央島」を設けた円形交差点の一種で、環状交差点とも呼ばれます。
欧米を中心に多くの国で導入され、交通事故の減少効果が確認されています。
日本でも平成26年9月1日より施行された改正道路交通法により運用が開始され、2021年3月末時点で126箇所のラウンドアバウトが存在しています。(警察庁資料より)


通行のルール

  1. 進入時は右から来る車両に注意しながら進入
    (「環道」を通行する車両に優先権があります)
  2. 車両は「中央島」に沿って「環道」を時計回りの一方向に通行
  3. 退出時は左のウインカーを出し、横断歩道上の歩行者や自転車に 注意しながら退出
ラウンドアバウトでの通行のルール

国土交通省資料より抜粋

ラウンドアバウトのメリット

安全性の向上
速度抑制により、安全性が向上します。
従来の交差点に比べ、車両交錯ポイントを削減できます。
渋滞の解消
ラウンドアバウトには信号がないため、交差点での停止による渋滞を解消します。
経済性の向上
信号がないため、信号などの安全施設の費用や維持管理のコストを削減します。
環境に優しい
渋滞がなくなるため、アイドリング時間が減少し、排気ガス等の抑制が可能です。
災害時の機能維持
信号がないため、災害や停電による影響を受けず、交差点の機能維持が可能です。

ラウンドアバウトのデメリット

交通量が増えると機能が低下する
国土交通省は、ラウンドアバウトを「交通量等が一定の条件下において安全かつ円滑な道路交通を確保することができる円形の平面交差部の一種」としており、車両の総流入交通量は1日あたり10,000台未満が望ましいとしています。
(出典:望ましいラウンドアバウトの構造について)
そのため、想定より交通量が多くなると、渋滞が起こり、ラウンドアバウトのメリットをデメリットに変えてしまいます。
広い用地が必要
従来の交差点で右折車線がない道路を改良する場合、用地面積が増大します。
路面排水の処理が複雑
「中央島」を中心に放射状の片勾配となるため路面排水処理が複雑になります。

「ライン導水ブロック」のラウンドアバウトでの活用効果と事例

ラウンドアバウトでライン導水ブロックを活用することで、片勾配での路面排水の処理が可能となります。

  • 連続的に配置される集水スリットにより、路面の雨水を速やかに集水できます。
  • 曲線への対応が可能です。
▼ライン導水ブロック断面図

活用事例

▼勾配が外周向き:環道外側部分にライン導水ブロックを設置し集水(千葉県市川市)

:路面排水の流れ

▼勾配が内周向き:ラウンドアバウト中央島にライン導水ブロックを設置し集水(広島県広島市)

:路面排水の流れ

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