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~区画線・白線のライン引き、もっと簡単にできます~

皆さんがふだん目にする道路や駐車場に描かれた線は白線などと呼ばれますが、どのような意味があり、どのように描かれているかご存知ですか?種類によってはもっと簡単にライン引きができるかもしれません。

路面標示のいろいろ
~白線の種類と意味をご紹介~

区画線

「車道中央線」「車線境界線」など道路の構造の保全や交通の流れを適切に誘導する必要があるときに設けられ、道路管理者である国・県・市が管理しています。


区割線

駐車場や駐輪場など車両と車両の置き場を区切る線のことをいいます。



道路標示

道路標示は「指示標示」と「規制標示」に分けられます。

指示標示

道路交通法上の決められた場所、特定の交通方法ができることを示します。
自転車横断帯 など
規制標示

特定の通行方法を制限したり指定したりする標示です。
転回禁止 など

法定外標示

法令には定められてはいないが歩行者安全確保のための標示。
ふだんの生活道路や子供たちが歩く通学路など、路面に文字が描かれています。



事業所や工場内でも安全通路などで白線を使用しているのを目にしますね。
このように白線には様々な種類の線・標示があります。

かんたんに施工できるものも?!
~ライン引きの使い分け、施工方法について~

こうした白線・黄線などの標識は下記のような方法で描かれています。


溶融式

ラインマーカーと呼ばれる大型車両もしくは手押し施工機を使い、路面標示用塗料を吹き付ける。主に公道で利用される。


  • メリット

道路の路面標示や長いラインを引く場合に適している。
加熱した塗料を冷まして固形化するためタイヤによる負荷に強い。

  • デメリット

可燃物、火気を扱い道路上での危険な施工ということもあり、路面標示施工技能士の資格を持つ人間が管理者として立ち会うことが必須。コスト高。


スプレータイプ

専用施工機もしくはスプレー缶タイプのものを使用し設置。
主に民地内での利用。


  • メリット

曲線なども施工しやすい。
安価で簡単、仮設や緊急に補修する場合に適している。

  • デメリット

摩擦や汚れによりすり減るのが早いため、あくまでも短期間の仮設置の場合が基本。
白線等の太さは15~20cmが基本のため、複数回往復して線を引く必要がある。


シール材・貼り付け材

シールやテープを熱溶着・もしくは圧着で設置する。公道仮設や民地内で利用。


  • メリット

区画線やトマレ表示などの路面文字を簡単に補修・新設可能。機械が入れないような場所に適している。

  • デメリット

常温粘着式:溶融式に比べると剝がれやすく、耐久年数が短い。
熱溶着式:長い延長では、施工性が劣る。

常温粘着式

路面にシール本体を貼り付け、工具などで圧着する。
熱溶着式

路面をバーナーであぶり表面を温め、シール本体を置きさらにバーナーであぶり溶着させる。

どちらも特別な資格がなくとも施工が可能で安価

まとめ

このように、白線・黄線には施工に国家資格者の立会が必要なものから、手軽に施工可能なものまで、さまざまな種類があります。


道路には大型車両や施工機を使った『溶融式』が必要とされる場合が多いですが、駐車場の区割線や事業所・工場内の通路の白線は、簡単で安価な『熱溶着式のテープ(シール)』を使用してみるのはいかがでしょうか?

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