製品紹介 ヒュームセプター

マンホール型油水分離ます

ヒュームセプター

ヒュームセプター写真

路面排水(雨水)に含まれる汚濁物、油を分離する製品です。
雨水排水対策のスタンダードな製品で、世界で約5万台の実績があります。国内では、『油水分離ます』・『ノンポイント汚染対策』として高速道路(※)、国道、都道府県道など交通量の多い道路や工場、商業施設などで広く活用されています。
特許取得済
NETIS掲載期間終了技術(KK-080015-A)

  • 高い分離能力
  • 効率的な処理方式
  • マンホール形状で施工カンタン
  • 省スペース
  • らくらくメンテナンス

※NEXCO設計要領に準拠しています
STC2(600)以上のモデルについては、NEXCOの『設計要領 第一集 土工 令和2年7月』の考え方に準拠した製品で、検証実験で集水ます機能および油水分離機能を確認しています。

構造

「組立式マンホール」の直壁部に特殊なFRP製の部材(デバイス)を取り付けた製品です。

  1. 流入してきた水は、デバイス上部で渦を巻きながら貯留槽に引き込まれますので、油など浮遊している汚染物も速やかに貯留槽に取り込まれます。
  2. 貯留槽内では、流入した水が、非常にゆっくりとした流れになる様にデザインされており、最大処理流量時でも、平均流速が4~11mm程度になります。
    このゆっくりとした流れは、一般的な油水分離桝では分離できない様な細粒化された油類や汚濁物も分離し捕捉します。
    汚濁物は沈降し油は浮上する
  3. 貯留槽内で綺麗になった水は、ライザーパイプより排出されます。
「組立式マンホール」の直壁部に特殊なFRP製の部材(デバイス)を取り付けた製品です。
油と汚濁物を捕捉する仕組み(動画)

[youtubeがご覧になれない方はこちら]

特徴とメリット

油類の再流出抑制

従来型の油水分離桝は、強い雨が降ると捕捉している油類が再流出するので、毎年、台風シーズンになると油水分離桝から油が流出する事故が起こっています。近年、集中豪雨が多発しており、油水分離桝から油が流出するリスクがより高まっています。
ヒュームセプターは、捕捉した油類が再流出しない構造になっており、集中豪雨などによって油類が再流出するリスクがありません。

ランニングコストの抑制

近年、高速道路やバイパスなどへの油水分離桝の設置が急速に進んでいます。油水分離桝のランニングコストは、一般的な排水構造物より高額なため、設置基数の増加によるコスト増は管理者にとって大きな負担となっています。
ヒュームセプターは、縦型単槽式にすることで、汚濁物の回収頻度を大幅に低減しており、ランニングコストを一般的な分離桝ますの約1/2に抑えることができます。

ヒュームセプターは施工がカンタン!

ヒュームセプターは、設置場所の制約が少なく、配置しやすい製品です

縦型構造でコンパクトで、輪荷重(T25)にも対応し、管渠など深い水路にも対応しています。また、広流域に対応したモデルもあります。

縦型構造なので、小さなスペースで設置可能!

縦型構造なので、小さなスペースで設置可能!

マンホール部材を使用しているので最大10mまで対応可!

マンホール部材を使用しているので
最大10mまで対応可!

車両が通行する場所でも設置可能!

車両が通行する場所でも設置可能!

側溝との接続やのり面での設置も可能です。

側溝との接続やのり面での設置も可能です。
広い流域に対応した事例
型式別の対象流域の目安
動画で見る雨水排水処理状況

一定流量処理方式で、最大処理流量を超えると貯留槽を通過させず排水

一定流量処理方式

集中豪雨等により、大量の水が流入しても捕捉した油類が再流出しないので安心です。


一定流量処理方式とは?

[youtubeがご覧になれない方はこちら]

製品構成

ヒュームセプター製品構成

上部の仕上げは現場条件に応じて使い分けます

縞鋼板

縞鋼板上部を全面開閉できるため、清掃もし易く、側溝など水路断面が表面まである排水構造物にも対応し易い。輪過重が掛からない場所に適しています。

鉄蓋

鉄蓋25t荷重に対応していますが、清掃するための上部空間を設ける必要があり、浅埋の水路には適さない。

グレーチング

グレーチング輪荷重に応じて、2~25t荷重に対応したものが選択できる。また、上部を全面開口できるため、浅埋の水路にも対応できる。

メンテナンス方法

ヒュームセプターは定期的なメンテナンスが必要です。

測定棒を用い、貯留槽内に溜まった浮遊物・沈殿物の量を測定します。

測定棒を用い、貯留槽内に溜まった浮遊物・沈殿物の量を測定します。

浮遊物・沈殿物の量が規定量に達したら貯留槽内の水をすべて吸い上げます。

浮遊物・沈殿物の量が規定量に達したら貯留槽内の水をすべて吸い上げます。

※浮遊物・沈殿物の量が規定量を超えた場合、機能低下の恐れがあります。
※ヒュームセプターには、専用の測定棒があります。

適用例

製品ラインナップ

ヒュームセプター製品ラインナップ
ヒュームセプター製品ラインナップ

機能確認検証実験

検証実験

『NEXCO 設計要領 第一集 土工 令和2年7月』に記載されている検証実験を実施し、集水ます機能と油水分離機能の確認をしております。
検証実験イメージ01
検証実験イメージ02
集水ます機能、油水分離機能、貯油量

機能確認試験動画

関連製品・技術

バイコンマンホールバイコンマンホールは、40年以上の経験と実績に裏打ちされた組立マンホールのパイオニアです。

よくあるご質問

製品自体がコンパクトであるにも関わらず、なぜ高性能で、箱型より油の捕捉率が高いのですか?

水との比重差で油類などを分離する場合、流速が遅いほど性能が高くなります。一般的な油水分離桝は、複槽式で貯留槽内に仕切りがあるため、仕切り部分で流速が上がったり、攪拌する流れができます。それに対して、ヒュームセプターは単槽式のため、貯留槽内を水がゆっくりと流れ、流速が遅くなることで油を分離する性能が高くなっています。

農薬は捕捉可能ですか?

農薬の捕捉はできません。ヒュームセプターは水との比重差で分離する製品のため、水に溶け込むような物質は捕捉ができません。

設置する上で、場所の制約はありますか?

一般的な横型複槽式の油水分離ますと比べて、製品がコンパクトで、設置場所の制約は少ないです。荷重がかかるような場所や、のり面、小段での設置も可能です。

どのような排水構造物と接続が可能ですか?

一般的に使われている排水構造物(側溝、管渠)であれば、ほとんどのケースで問題無く接続できます。ただし、サイズや勾配、流出入の落差や角度に一部制約がありますので、詳しくはお問い合わせください。

実験を行ってない型式をNEXCO案件で使えるのですか?

最もリスクが高い型式(STC2(600))で実験を行い、その他の型式については、相似則により問題が無いと判断しています。その結果、NEXCO案件においては継続的にご採用いただいています。

納期はどれぐらい見ておけばよいですか?

通常、STC1・2についてはご注文後1~2ヶ月程度、STC3・9についてはご注文後2~3ヶ月程度で納入いたします。

型式の選定はどのように行いますか?

まず、捕捉対象物より、設計降雨強度を設定致します。設定した設計降雨強度より、合理式で設計流入量を算出し、その流入量を処理できる型式・貯油量より型式を選択します。詳しくはお問い合わせください。

標準分離ますとの比較資料はありますか?

ございます。詳しくはお問い合わせください。

構造図や数量表の作成は対応可能ですか?

対応可能です。詳しくはお問い合わせください。

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