ITO’s FOCUS

台風と無電柱化

災害大国日本

日本は、地震、津波、台風、豪雨、土砂災害など、これまで多くの災害に見舞われてきました。そのなかでも、台風は毎年のように日本列島に接近、上陸し、暴風、豪雨により深刻な被害をもたらします。
また、地球温暖化の進展とともに、台風の勢力は強まると考えられており、台風による被害はますます増加するものと考えられます。
ここでは、台風による電柱の被害と無電柱化がもたらす防災効果について解説していきます。

台風による電柱の被害

平成30年の台風21号(最大風速47.4m/s)は、大阪府を中心に大きな被害をもたらしました。暴風による飛来物や倒木等により1700本以上の電柱が倒壊し、道路閉塞による復旧活動の阻害や家屋・自動車等の損壊が発生、さらに、配電線が寸断され最大約260万戸が停電する被害が生じました。

台風21号による電柱の倒壊等本数(本)
北海道 東北 関東 北陸 中部 近畿 四国 合計
電力 106 18 47 11 265 965 23 1435
NTT 36 5 9 3 73 215 2 343
合計 142 23 56 14 338 1180 25 1778

*出展:国土交通省「無電柱化の推進に関する最近の取組」より


台風21号による電柱の倒壊(近畿地方)

これをうけ、内閣府が平成30年12月に策定した「防災・減災、国土記強靭化のための3か年緊急対策」のなかで、国土交通省として「市街地における電柱の危険度等に関する緊急対策」を策定、今後、電柱が倒れる危険性の高い緊急輸送路の無電柱化を優先的に進める方針が決定しています。

無電柱化がもたらす防災面の効果

令和元年9月に関東地方を直撃した台風15号(最大風速45m/s)は、千葉県を中心に大きな人的・物的被害をもたらしました。電力・通信インフラに関しても、電柱が2000本以上倒れ、9万4000戸が最長約2週間にわたって停電し、住民の生活や産業活動に大きな影響が出ました。
 そんな中、千葉県睦沢町の「むつざわスマートウェルネスタウン」では、地域で採取が可能な天然ガスエンジンを利用した自家発電システムを備えていたこと、およびタウン内にある町営住宅全域が無電柱化(※1)されていたことから、一時的に停電したものの、その後は全戸に電気の供給が続けられました。また、併設されている道の駅は、睦沢町全域が停電する中、地域の防災拠点としての役割を果たしました。



むつざわスマートウェルネスタウン

道の駅むつざわ つどいの郷

このように、台風に対して無電柱化は大きな効果をもたらします。今後の台風への備えとして、人の命を守るための防災・減災を目的とする無電柱化は喫緊の課題です。

(※1) むつざわスマートウェルネスタウンの無電柱化手法
国土交通省が進める無電柱化低コスト化手法のひとつである小型ボックス活用埋設方式が採用され、S.D.BOXを使って無電柱化が行われました。電力線・通信線をひとつのボックスに収納し、景観に配慮するため、点検口のみ露出させる本体埋設型が採用されています。
 →施工事例:電力線と通信線を同時収容した施工例 千葉県睦沢町

【参考サイト】
環境ビジネスオンライン (2019年9月18日掲載)
睦沢町の新電力、台風の影響で町内全域停電中に防災拠点へ電力供給

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